原爆の図丸木美術館は、画家の丸木位里・丸木俊夫妻が、
共同制作した「原爆の図」を、誰でもいつでもここにさえ来れば見ることができるように
という思いを込めて建てた美術館です。
丸木位里、丸木俊は、被爆直後の広島の廃墟に立ち、そこで見たこと、聞いたことをもとに地獄のような光景を「原爆の図」に描きました。また、人間の手によって引き起こされた戦争を初めとする数々の暴力を告発し続けてきました。
そして、ふたりの活動を支援し、ふたりの作品を通して平和について共に考える人々の支援の輪が、長年にわたりこの美術館を支えてきました。丸木位里は1995年に、丸木俊は2000年に亡くなりましたが、夫妻を失った後もこの場を守り、「原爆の図」を伝えたいという想いによって、丸木美術館は運営を続けることができています。