やっと子どもの特性にあうスクールにであえました
東京で発達障害に対応してもらえるスクールを探しましたが、子どもにあうスクールはなかなかありませんでした。体験も何ヶ所かしましたが、すこしでも愚図ると発達が強いと言われ受け入れ拒否をされてしまうなどあり、やっとその子の特性にあわせた支援をしてくれる埼玉にあるアソマナ学園にであえました。
学校に行かなくなった途端に子どもの存在を否定されたような、無視をされたような気がしました。フリースクールなどにいっても意味がない、学校に来なければ内申などの評価をするのはできないなどと言われ、相談にのってくれることもありませんでした。
アソマナさんと出会え学校とも連携をとってもらえるようになり、支援をしてくれる先生との会話も楽しそうにしている娘をみて、とても嬉しく思っています。
先生と学習中に、隣のブースから楽しそうに遊ぶ声に「私もゲームしたい」と話し、ゲームに参加させてもらいました。自分から遊んでいる輪に入って行きたいと口にしたことは不登校になってから初めてなので嬉しく思いました。
「特別な問題」ではなくなった不登校
〈不登校の児童生徒とその保護者の現状〉
今、中学校では一クラスに1〜2人ほど、小学校ではクラスに1割が不登校の生徒がいると言われています。
不登校は「特別な子」だけの「特別な問題」ではなくなっているのです。保護者の方の中には、お子さんが学校に通えなくなり、毎日とても不安で過ごされている方、変な噂を立てられたり、時には心無い言葉をかけられてしまった方もいらっしゃいます。
不登校は「特別な子」だけの「特別な問題」ではなくなった一方で、未だに理解してくれる人やサポートしてくれる環境が少ないのが現状です。
発達に障害のある子どもたちは増加傾向
〈発達障害のある子どもの現状〉
少子化の影響により児童生徒数は減少を続けている一方で、通級に通う児童生徒数は増加傾向にあります。
発達に心配のある子どもの数も含めるとその数はより多くなります。
たとえば、椅子に座っていられなくてうろうろしてしまうなど、ADHD(注意欠如・多動性障害)をもつ子は、障がい特性に合った個別の指導を受けるための「通級」に通ったりします。
障害があるとは診断されておらず、発達に心配のある子どもたちの中には、カリキュラムに合わせた授業進度のシステムに合わず、行き場がなく悩みを抱える子どももいます。
経済的に余力のあるご家庭では私立のフリースクールにも通うことができますが、経済的に余力のないご家庭では通うことができないご家庭もあります。
フリースクールによっては程度の軽い障害でも受け入れられていない状況もあります。発達障害をもつ子どもを受け入れるためには、発達障害についての知識が必要なためです。
私たちがこのプロジェクトを行う理由
不登校の原因はさまざまです。
- 学校や友だちにうまくなじめなかったり、いじめにあったり、先生に怒られたりする機会が増えて自己肯定感がさらに下がってしまうなど、学校生活にある場合
- 家庭で保護者の方が子どもの特性に気づかなかったり、上手くできないことを叱ったり、子どもに興味がなく食事を作ってもらえていなかったりお風呂に入れられていないなど、家庭にある場合
不登校になる児童生徒や発達障害・発達の心配のある子どもが増えていることは知られていますが、その支援が足りていないのが現状です。
「そんな子どもたちにとって生きやすくなるために自分を知ってほしい。」
「そして個々の個性を大事にしてもらいたい。」
「小さな社会の中に閉じこもって自分を否定し決めてしまうのではなく、色んな経験をして成功体験を感じて自分に自信をつけて欲しい。」
アソマナは、これまで800人以上の方からお子さんの不登校や発達に関するご相談を受けて、サポートしてきました。
たくさんのお子さんのサポートをして気づいたこと。
それは、本当は「できるようになりたい!」と思っているのに…
ほんの少しのキッカケがつかめずに「自分はダメだ」「どうせやってもできない」とやる気や自信を失っているお子さんが多いということです。
私たちは、アソび(運動)とマナび(勉強)を通して「生きる力」を身に付けてほしいと思っています。
私たちが目指す社会
アソマナの活動
アソマナでは、非認知スキルの向上を目指しコーチングを大切にしています
自分が好きなものや、興味のあるものからテーマを決めて目標と計画をたてて学びます。
- 宇宙・昆虫・世界・電車など自分の好きなものの図鑑を調べる子
- プラモデルや模型作りに夢中になる子
- iPadを使ってプログラミングに調整している子
- パズル問題に取り組んでいる子
一人ひとりが、まさに「主体的に」学んでいく力を私たちはサポートします!
以下のようなカリキュラムを実施しています。
たとえば、音楽のカリキュラムでは不安障害や心身的な問題を抱えている子どもたちに効果を与えられることを目的に実施しています。
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武道(心身の統一、礼儀作法を含む)
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運動プログラム(心身の統一、基礎体力作り、コミュニケーションスキルの向上)
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Zoomによる英会話授業(ネイティブスピーカーによる授業、日本人先生のサポート付き)
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アートカリキュラム(アートセラピー、工作、絵など手を動かし表現をすることで気持ちの安定や思考力を育む)
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音楽(心身の緩和ケア、生演奏鑑賞や歌)
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理科の実験や調理実習を通しての創造力や楽しむ気持ちを育む
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ICT教材(すらら)による無学年方式の学習
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読書や朝ドリルを通しての学習習慣の定着
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プログラミング(スクラッチ等)
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その他(ハロウィーンパーティ、クリスマスパーティー、書初め)
また、フリースクールの外での経験を提供するために課外活動(遠足)を実施しています。
課外活動を通して、本来の明るい笑顔が消えていた子どもも満面の笑みを浮かべるようになったり、子どもたち同士のコミュニケーションを通じて頼もしくなる子どももいます。
子ども本人との関わりだけでなく、保護者の方へのご支援も行っています。
保護者の方は、
「誰に相談したらいいのか、わからない…」
「もう、どうしたらいいの?」
とたくさんの悩みを抱えていらっしゃいます。
子ども本人だけでなく、子どもがいる環境を変えていくためにも保護者とのLINE相談を実施しています。
アソマナ生徒の声
学校に全く行けていなかった子どもたちも、アソマナに通うようになってから毎日ではありませんが、学校に行けるようになった子がたくさんいます。これまでに約20名の子どもたちが復学しました。今年は高等部の卒業生も1人いました。
アソマナ生徒保護者の声
代表挨拶
私達アソマナは、海の自然学校から派生したユニークなフリースクールです。
子ども達の非認知スキルを高め自己肯定感を育む事を主軸として活動を行っています。
不登校に悩む保護者の方々と子ども達に対して私達が出来る事はただ一つ。
それは子ども達の可能性を信じ、寄り添い子どもの全てを受容し共感する事です。
それが出来る事によって子ども達が本来の生きる力を取り戻し次のステップに進める様になるのです。
保護者の方々は子ども達が学校に行ける様になるため、人知れず情報を得て色々と試されていると思います。
しかし思うようにいかず途方に暮れ、また別の情報を探しまた試す。
それを繰り返していくうちに、結果出口の見えないトンネルの中に1人取り残された様な気持ちになり、保護者の方々も現状を受け入れ子どもの気持ちに寄り添い共感出来る事ではじめて私達の様なフリースクールを探しはじめます。
そういう状況になって初めてフリースクールの存在を知る事になるのです。
私達フリースクールが不登校の子ども達に何が出来るのか?
私達は学校や塾等と一線を画し、第三の学びの場所として心理士等が中心となり、心のケア、発達のサポート、また様々な体験学習を行い子ども達が失われた自己効力感(セルフ・エフィカシー)を強めるトレーニングを行なっています。
これには個々の状態を把握し、その子ども達1人ひとりに対応した個別の支援が必要です。
そうして自己効力感、(セルフ・エフィカシー)が強くなった子供達は自信を取り戻し自分が行きたい場所に自ら進んで歩みを進めていくのです。
結局私達は子どもといえど、子どもの抱える問題に土足で介入する事は出来ず自らの力で解決する事を信じて待つしかないのです。
私達はそのサポートを専門家としてアテンダントしています。
『子どもの発達を科学的にサポートできる!』それが私たちが目指すアソマナの理念です。
アソマナ代表 太田樹男
より多くの子どもたちが生きる力を身につけるために
フリースクールは憲法上の理由により行政からの支援を受けることができない中で運営を行っています。
発達障害のある子どもたちがアソマナに通うためには、スタッフへの教育や子どもたち一人一人に対応できる先生の数が必要です。
また、アソマナではアソび(運動)とマナび(勉強)を通して生きる力を身につけることを大事にしています。子どもたちに様々な体験をしてもらうためのカリキュラムが必要です。
アソマナに通いつつ学校に戻れる子どもたちが増える中で経済的理由によりフリースクールに通えない子どもたちもいます。そんな子どもたちがフリースクールに通えるよう奨学生制度を計画しています。
応援いただいた皆様には、活動報告書にてご支援のご報告を行います。
より多くの子どもたちが「生きる力」を身につけるためにご支援をお願い致します。